お知らせ
お知らせ

SOCIAL CONTRIBUTION

社会への取り組み

- 東日本大震災を振り返る -

取締役土木部長 阿部将晶

写真

2011年3月11日14時46分:東日本大震災から10年が過ぎ、私達道民の記憶から当時のショッキングな出来事が薄れて来ているように思えます。

私は震災当日、テレビの画面に映し出された惨状を目の当たりにし大きな衝撃を受けました。その数日後、私は友人と被災地にカレーや物資(乳児用ミルク等)を届ける支援活動を計画し、直ちに準備に取り掛かりました。 24日、私は友人と二人でキッチンカーに乗り込み、函館港からフェリーで宮城県気仙沼を目指し出発しました。

写真
写真
写真
写真

私達が被災地に着いたのは、震災発生から2週間後の25日でした。現地はまだ震災の生々しい惨状の中にあり、道路の瓦礫を取り除きながら被災地の奥へとキッチンカーを進めました。
被災者の避難場所に到着してすぐに救援物資を配給し、カレーの仕込みを始めると子供やお母さん達が寄って来ていろいろ手伝ってくれました。カレーの仕込みが進み周りに匂いが漂ってくるとキッチンカーを取り巻く人数がどんどん増え、その人達は笑顔を浮かべていました。
避難所の大きな体育館にカレーの匂いが漂う中、あるお母さんが「家にいるようで心が癒される」と言ってくれたことを思い出します。

首都圏が近い南部では、民間による物資の配付や支援活動が始まっていましたが、北部では連絡路の寸断によりほとんど行われておりませんでした。そのため私達の支援活動が一番乗りだったこともあり、非常に喜んで頂いたことを今も忘れられません。これからも何らかの形で東北の復興支援に関わっていきたいと思います。

写真
写真
写真

今後の北日本での災害を考えると、日頃から寒地型の必要物資の配付や支援活動の在り方をシュミレーションしておき、災害後直ちに実行できるように準備を整えておくことが非常に重要であると考えます。私たちは、改めて2011年3月11日14時46分の出来事を教訓とし、今後の災害に備えておくべきだと考えます。